こんにちは。
東京で90年以上続くボタン屋さんがあるということで、7月31日金曜日放送の「たけしのニッポンのミカタ」に取り上げられるお店が東京の秋葉原にあります。
その名も「岡昌裏地ボタン店」です!
そこの店主の岡武夫さんがユニークな方でした。
店主 岡武夫
店主 岡武夫さん
店主の岡武夫(おかたけお)さんはこの岡昌裏地ボタン店の3代目店主です。
名前:岡武夫(おかたけお)
生年月日:1944生
年齢: 76歳(2020年7月現在)
出身地:東京都
職業:岡昌裏地ボタン店 店主
三代つづく仕立て屋のもとに生まれた岡さん。生まれも育ちも東京という、根っからの江戸っ子です。
彼が山手線圏内から出る時
そんな彼はお店を開いていることもあり、生まれてからこの方ほとんど東京の山手線圏内から出たことがないそうです。
そんな彼がその生活圏内から飛び出す貴重な時、それは趣味である競馬のとき!
「日本ダービー」のときは府中まで行くとのことで、それ以外はほとんどお店に出ている、現役バリバリの岡さんです。
府中は岡さんにとって特別なところなのね(ダービー)
親子で続く根っからの江戸っ子気質
岡さんのお父さん、つまり2代目のときにバブルの時代で土地が高騰した時代がありました。
東京のど真ん中ということもあり、なんと「10億円で売ってくれ!」なんで話もあってそうですが、岡さんのお父さんは頑なに首を縦には振らなかったとのことです。
そして、そんなお父さんの子どもでもある3代目の岡さんにもその江戸っ子血は流れています。東京オリンピックで値上がりする土地の話が来たときも、お父さんと同じく断ったとのことです。
さすが!本当に守るべきものはなにかを知ってる!
職人気質
そんな岡さんは仕立て屋としての技術ももちろん。その職人気質でこれまでいいスーツを、何着も作ってきました。昔は初任給で一張羅を作る習慣から、本当にいいものを作る!という気概が感じられます。
裏地からはじまり、ボタン、縫い糸にまで手を抜くことはありませんでした。店にたくさんある布や、糸やボタンがその証です。
観光客などにも気軽に声かける気さくさ
職人そんだから気難しい?!
いえそんなことはありません。
この珍しい建物や岡さんに会おうと、遠くから訪れる人や店の写真を撮ろうとする人も少なくないそうです。
そんな方に対して気さくに「(写真)どんどん撮ってって!」などと声をかける気さくさもあります。
岡昌裏地ボタン店
お店データ
岡昌裏地ボタン店(おかしょううらじぼたんてん)
住所 東京都千代田区神田須田町2丁目15
電話番号 03-3251-6440
営業時間 8:00-20:00
定休日 日曜日
どんなお店?
裏地ボタン店ということでボタンや裏地の専門店でしょうか?
わかりやすくいうと「ボタンなどを取り扱うお店」「仕立て屋」といったところですね。
お客さんの注文に合わせてスーツを仕立てるお店です。
なんと創業は明治30年!
創業は明治30年、1897年です。
日清戦争(明治27年)の3年後か…!
そしてお店の建物も築約90年というこの秋葉原近辺では超老舗ですよね。
現代的な建物が多く立ち並ぶなか、この古くから続くお店(現在の建物は大正12年、1923年の関東大震災の時に焼けてしまい、昭和3年に再建)に建てなおされたもので、なんと今年で築92年!
すごいですよね。しかし、すごいのは築年数だけでなく、その造りにもあります。
看板建築
こちらのお店は近代建築史上に名を残す“看板建築”様式の最も古いものといわれています。
看板建築とは表前面がモルタルなどで作られた看板で一見様式の建物だか、裏は日本様式の民家のようなものです。
昔の形を今も変わらず残すってところも粋ですね。
店を愛する気持ち
地盤の工事などは入っているものの、建物は関東大震災でなくなり再建した時から97年そのままの形です。
ほぼ100年同じ建物が存在するっていうのがすごい!
1階は店舗と同じくらいの広さの居住スペース(居間や台所など)2階は部屋で3階は物置という作りです。
驚きなのはその素材。材木はヒノキ100%!総ヒノキの木造3階建て!
建物を痛めないためにもタバコは吸わない岡さん。
また、終戦直後に家についていた銅板が剥がされたことがあったそうで、その傷痕が今もはっきりと残っています。
なんだか、建物のキズなどにも愛着がわきますね。
まとめ
昔から長く続くボタン屋さんには、江戸っ子気質の職人!店を愛する店主の岡さんがいらっしゃいました。
祖父の代から3代続く店を守り通してここまできたという長い歴史を感じることができました。
また、歴史だけでなく、岡さんの人柄もあっての今の店があるということも感じられました。
東京に行く機会がある際にはぜひ足を運んでみてください。
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