こんにちは。
さまざまトラブルが多くなってきた今日、以前までは考えもつかなかったようなこと、そして「まさか自分が被害者・加害者に?!」ということもなきにしもあらずな世の中になってきました。
そのような中、法律の知識が見直されてきています。
「こども六法」など法律を知らない人や詳しくない人も噛み砕いてわかりやすく説明した本が売れています。
そんななか、今は「おとめ六法」という法律本が注目されています。
おとめ六法
おとめ六法とは
ずばり!「女性の人生に寄り添う法律の本 」です。
トラブルがないのがいちばんですが、もしトラブルに巻き込まれてしまったとき、
わたしが悪い?
でも警察に行ったらどうにかしてくれるの?
相談したいけど、もしも相談したら、逆に不利にならない?
などなどいろいろ頭の中でめぐりますよね。
万が一のそのときというのは、なにをどうすればいいか、とっさにわからなくなってしまうものです。
この本は、「六法+α」で女性の一生に寄り添う法律集ともいえる本です。
憲法・刑法・民法といった六法の中から、DV防止法、ストーカー規制法、著作権法、軽犯罪法、男女雇用機会均等法……など女性の一生に寄り添う法律や平和な毎日を守る大切な法律をわかりやすく説明しています。
どんな証拠が必要?こに相談すればいい?など、 自分で持っている権利を守るために、知っておくべき手続きなども具体的に解説しています。
トラブルにあったとき、どうしても「わたしが悪かったからだ」と思い込んで自分を責めてしまう人がいますが、本当に自分が悪かったのでしょうか?
相手の行いのほうが正しかったのでしょうか?
「わたしが悪いのかな」
ちょっとでも疑問をかんじたら、この「おとめ六法」です。顔を上げて、再び前を向き歩き出すきっかけになる「法律」が見つかるかもしれません。
イラストは「女の子の等身大の恋する気持ちを表現するイラストレーター」であるCahoさんです。
ちなみに電子版特典には、本書のために描き下ろしたイラストがフルカラーでのっております。
いつかはなくならなくてはならない本
「おとめ六法」はいつか「なくならなくてはならない」と筆者は述べています。
法律の上では男女平等であるはずの男女間の権利や地位、家庭内での立場などのギャップがいまでもあるのが現状の日本社会です。
本来の女性の権利が実現すれば、このような「おとめ(女性)」にスポットをあてた法律本そのものがいらなくなるはずという想いをこめて「なくならなくてはいけない」本と表現しているのだと考えられます。
上谷さくら
プロフィール
上谷さくら(かみたにさくら)
生年月日 不明
出身地 福岡県
学歴 青山学院大学法学部卒
職業 弁護士(2007-)
毎日新聞記者を経て、2007年弁護士登録。犯罪被害者支援弁護士フォーラム事務次長。第一東京弁護士会犯罪被害者に関する委員会委員。
卒業後は新聞記者に!
上谷さんは大学をでて、文章をかくことや人と話すことが好きという理由もあり、多くの人々の話を聞けるので、自分に向いているものは本当は何かが見つかるのではないかと考えた新聞記者になりました。
毎日記事を書いたり事件を追ったりと刺激的な日々を送るなか「事件が次々に起こるため、新聞記者では1つ1つに深く関わっている暇がない」という点に物足りなさ、本当にこれでいいのかという気持ちを覚えた上谷さんは、もっと人と向き合って仕事をしたいという気持ちが強くなりました。
その時により人と深く関わることができること、そして被害者の権利が蔑ろにされていら今の現状をどうにかしないといけないと感じたことから、その手助けができる「弁護士になろう!」と思ったのです。
作者の思い
たくさんの被害者を助ける手助けをしていく中で、「知る」ことが第一歩であると考えた上谷さん。
もし何かあったときにどう対処するべきか、知っているのと知らないのとでは大違い。また、この本周りの人に関しても対応や接し方などわかりやすく伝えているという点でも好評です。
しかし法律をだらだら書くだけでは分かりにくく、読まれない。
上谷さんは「法律を紹介するだけでなく、対処法など知識として知っていてほしいこともまとめました。女性の問題に関心がない人にも読んでほしい」という思いがあるとのことでした。
トラブルにあっても「私が悪い」と思い込まないようにしてほしい
トラブルに巻き込まれてしまうと、被害者は「自分がわるかったから」また被害を打ち明けられた側も「あなたが悪かったから、あなたに原因がある」ということがあるがそんなことは絶対にないと、強く主張していました。
口コミは?
トラブルの事例が具体的でわかりやすい!
恋愛、SNS・インターネット、学校、くらし、仕事、結婚などのそれぞれのトラブルが事例と共に具体的説明があり、本当にわかりやすいという口コミが多数ありました。
一家に一冊!
いざ!というときに備えていつでも読めるよう娘さんがいる親御さんにとってもためになる本という意味もあり、まさに「一家に一冊」なんですね。
コラムがためになる!
コラムの内容は、性被害のこころのダメージ、セクシャル・コンセントとは?、表現の自由の限界、女性だけ試験で減点、ブラック校則、オートロックでも危険、示談の方法は?…などなど本編とは別に、コラムが11本も掲載されています。
この本の筆者が犯罪の被害者の支援をされているからこそのコラムの内容で、とても読みやすくためになるとのことです。
まとめ
そのファンシーでかわいらしく、手に取りやすい本の外装からは想像もつかないような、本当に一家に一冊置いて読み込むべき本であるというところでした。
知っているのと知らないのとでは大違い、知識としていざというときのために頭の片隅にいれておくだけでも全然違う、今後生きていくうえでの知恵ともいえる一冊であることは間違いないです。
たしかに、女性だけではなく、同じ人間という大きな括りからも今の時代読むべき本であるといえるでしょう。
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