こんにちは。
目の前で実演販売されるとついつい欲しくなってしまうアキです。
アキのように、目の前でその商品の効果を目の当たりにしたら買いたくなる!という方も多いのではないでしょうか?
今回7月12日土曜日に放送される「がっちりマンデー」にこの時期でも東証に上場することが出来たすごい実力の会社が紹介されます。
そのうちの一つが「株式会社コパ・コーポレーション」です。
一体どんな会社なのか、何を売っているのかみていきましょう。
株式会社コパ・コーポレーション
株式会社コパ・コーポレーション
東京都渋谷区恵比寿南2 −23−7エビスパークヒルズ6階
1998.12.21設立
- 実演販売及び商品卸
- テレビ通販の出演及び商品卸
- インターネットによる通信販売
- 実演販売スクール開設及び人材派遣
- 販売コンサルティング及び販促物制作
JR恵比寿駅西口から徒歩10分、東口からだとスカイウォークを抜けて徒歩7分です。
社長 吉川泰助
経歴
1968年8月18日生まれ
國學院大学文学部日本文学科卒
大学時代に実演販売のアルバイトをしていました。
大学卒業後は日本シール株式会社に就職市、専属の宣伝販売士として全国のデパートなどで実演販売士として実績を上げていきました。
実演販売の世界では有名な方になっていたとのことです。
その後1998年30歳の時に現在のコパ・コーポレーションを設立、2006年には有限会社だったものを株式会社に切り替えました。
現在創業20年で年商22億の企業まで成長したのです。
儲かってまんな〜
演劇サークルで身につけた実演販売の力
当時大学では演劇研究会に所属していたという吉川さんですが、そこで実演販売のバイトで演劇の度胸をつけるというのが伝統でした。
そこで天性の実力を発揮した吉村さんは1週間で20万円という大卒の初任給並みの売り上げを達しました。
「これでいける!」と確信した吉村さんはそのまま大学卒業後、実演販売のプロとして働くようになったのです。
コパ・コーポレーションが上場できた理由
コパ・コーポレーションを立ち上げただけではなく、有限会社から株式会社、さらにはこの不況の中上場することが出来た理由としては何でしょうか。
そこには吉川社長の作戦がありました。
実演販売のプロ集団を作る
吉川さんが実演販売をしていた当時は会社に所属せず「一匹狼」状態で販売することが多い状況でした。
お客さんから「いかがわしいもの」「信用ならない」という声を聞いて悔しい思いをすることもあったそうです。
そこで信用を得るために一匹狼ではなく仲間・会社としてやっていこうと会社を設立、実演販売の地位向上を目指しました。
またそれだけではなく、実演販売のノウハウを自分だけのものにするのではなく、実演販売員の育成にも力を入れました。
彼の一番弟子にはレジェンド松下さんもいるね
商品の特性や良さを研究する
もちろん口先だけうまいことを言うだけはお客さんも買いたいと思いませんし、見向きもしません。
販売員として自分が販売する商品の特徴や良さをとことん突き詰めるように教育していくのです。
これまでの実演販売と違うところは「良さを伝える」と言うことです。
これまでの「ガマの油売り」「バナナのたたき売り」などといったエンターテイメント性の高いもの、売りつけるものではなく、「その商品の持つ本当の良さを伝えること」を第一に実演販売を理論化していきました。
何の素材でできているのか、どうしてそうなるのか、使うごとのコスパ(一回使うごとにいくらかかるのか)などをわかりやすく、そしてお客さんの興味を引くように話すことに意識をむけ研究していくと言うこれまでにないやり方でした。
「商品の目利き」と「売る力」のコラボレーション
これまで売れなかった商品でも何かしら原因があるはず、改良すべきところはどこか、どのように販売すればいいのかと考えることも大切です。
例えばどんなにいいものでも黙っておいていただけでは地味で見向きもされない商品はこの世の中に山ほどあります。
「全く販路がなくてもいい商品であればいくらでもお手伝いすることができる」(吉川社長)
コパ・コーポレーションにとっても、そこに持ち込みをする中小企業の方にとってもWinWinの関係になるように働きかけるのがコパ・コーポレーションの仕事です。
そのためにメーカーからの売り込みに対して「目利き」を聞かせて、どのように販売したら売れるか、時には名前や形なども改良して売れるように頭を働かせます。
カビにしっかり留まりよく落ちる「スパイダージェル」
東京下町の接着剤メーカーが持ち込んだカビ取り洗剤ですが、あまり売れずコパ・コーポレーションに持ち込んだとのこと。
接着剤メーカーの特性である接着力、カビの上に長く止まっていられると言う特性からカビにしっかりと留まり、カビがよく落ちると言うことで「スパイダージェル」と名付けテレビ通販などで実演したところ大ヒットしました。
洗剤いらずでピカピカに!「パルスイクロス」
油汚れってなかなか落ちないですよね。こびりつくしスポンジは汚くなってしまって他の食器にも汚れがついてしまいます。そこでパルスイクロス!です。
洗剤いらずで油を絡めとることができる、さらにクロスについた汚れがサッと落ちると言う便利な商品ですが実はほとんど売れない商品だったそうです。
当時使い捨てのクロスが流行していたこともありその中で地味な存在として埋もれてしまっていたのです。
吉川さんの一番弟子であるレジェンド松下さんはカラフルな色使い、袋状にするなど色や形の改良を行いテレビで実演販売を行ったところ一気に売上が上がったそうです。
ミシンの数も一気に増やして、3倍の人を雇って生産するようになったんだって。
新システムの導入
実演販売やメディアでの出演も増えたため「欲しい!」と言うお客さんが増え注文数が増えてきました。
その一方で注文などに関するデータ入力などに時間が取られるようになってしまっていました。
データ登録業務など、自動化できるところは自動化すると言うことでシステムの導入は初めてではあったもののRPAを導入したところ1日あたり5 −6時間、1週間で35 −40時間の削減に繋がり効率化に成功しました。
そのため実演販売の研究や商品の研究など他の業務に集中できるようになったということです。
おわりに
この時代に上場できるからには企業の努力はもちろんですが、「いいものを確実にお客さんに実演することで伝えたい!」と言う強い気持ちがあるからだったんですね。
商品は並んでいるだけでは良さがわからない、ならばお客さんの前で実演してその良さを実感して貰えばいい!そこを極めた社長のやり方だったんですね。
もちろん伝えるだけではなく、後継者の育成やより良い商品を伝えるための改良やネーミングにもこだわると言うWinWinの関係にこだわると言う社長や会社の誠実さも売れる要因なんだと考えました。
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